第91章 私の心には潤さんがいます

　
　楓未奈から潤へ

　潤side

　楓未奈ちゃん。一旦言葉を止めて。声を震わせながら一生懸命話そうと。待つよ。いつまでも。

「私の心には潤さんがいます」

　俺の目を見て精一杯、想いを伝えてくれた楓未奈ちゃん……

「ありがとう。キミの気持ち届いたよ。好きだよ。楓未奈ちゃん。ずっと一緒にいようね」

「……はい」

　綺麗な大きな瞳に涙を溜めて頷くキミ。

　
　肩口で綺麗に揃えられたブラウンのボブカット。綺麗な二重の大きな瞳。華奢で可愛いくて、優しい女の子。

「あ、順番ようやく来たよ！」

「うん！」

　ジェットコースターの順番がやっと来たね。今日は目一杯デートを楽しもう！ずっと一緒に毎日を楽しく生きて行こうね！


　楓未奈side

　ストイックで、男らしい顔立ちと凛々しい眉毛。おデコを出してまとめられた美しい黒髪。優しい瞳。素敵な男性。

　ようやく潤さんに想いを伝える事が出来た。ずっと、一步踏み出すのか怖い。とか、頭で考え過ぎてたの。想いを伝えた瞬間心が温かくなって。

(バカみたい)

　ジェットコースター。ベルトを装置し終わって。静かに動きだした。凄いワクワク感！


　これから、潤さんと毎日がワクワク出来る！


　今日は目一杯デートを楽しみましょうね！ずっと一緒に毎日を楽しく生きて行きたいな！