第67章 怖すぎるよ大野さん

「好きになったんだ。結翔の事」

「まぁくんっ」

　ミラクルバキマサめっ。でも「ホント相葉さん空気読めないんだから」ってからかったりするけどさ、優しい気ぃ使いやさんだからね。俺の事ずっと心配してくれてたしね。

(サクショウじゃなく結翔なのがアレだけど)

「結翔ちゃんの悲しみ。苦しみ。そして今後の事を話してくれた。凄い胸が痛くなったんだ。俺には親との関係から逃げちゃいけないって思わせてくれた娘(コ)でさ……ね？潤アニキ？」

「へ？うん……カズと結翔ちゃんと同じファミレスに楓未奈ちゃんがさ。2人はお互い気付いてなかったみたいだけど。俺も楓未奈ちゃんの家の事。我が家の事を素直に話せたんだ」

「良かったね。潤くん」

(大野さん……『酔っぱらい作戦』とか、イヤ普段から『話し合え』って言ってくれてたよね)


「うん。今日の午前に楓未奈ちゃんからメールが来てさ」

「連絡先聞いたんだ。潤ちゃん」

「ぇ？」

「まぁくん……聞こうか？」


　まぁ、連絡先を聞いたのは慎重派の潤アニキにしては頑張ったな。と思うけどさ。

「良いだろ！色々相談に乗って上げたいって思ったんだから！」

「ゴメン。潤アニキ悪くないよ。で？」

「先に智くんから話したら話す。心の準備をしたいから」


　潤アニキは、完璧主義者 だもんね。考えがまとまってから ってことかな？

「いいよ〜 じゃぁオイラからねぇ」

　智……軽い感じだったりさ、酔っ払った感じにしてるけど、自分が先に話したらさ、みんなが話しやすいでしょ？って事だよね？

　怖すぎるよ大野さん。