Peridot 幸せの花咲かせましょ〜初恋と宝石Ⅶ〜
第52章 感情で自分の意見を押し通す母。理詰めで意見する父。
「なんか誰かに聞いてもらう事で、心の整理を付けたかったのかもしれないな。楓未奈ちゃんは無理っ。と思ったら何も話さなくていいからね?」
松本さんて相葉先生と同い年だから23歳? 大人だよね。5つも下の子供相手にさ。気遣ってくれて。
「母親はさ、俺に執着するクセに弟の和也に対してはさ……」
松本さんはご両親が不仲である事を。辛い話を打ち明けてくれたの。
ウチの両親は、親としてどうなの? って思ってきたけど……
「代々日本料理を営む松本家に、修行中の父は先代。俺の祖父に一人娘の婿にと見込まれたんだ。きっかけはそうでもさ、きちんと恋愛感情が芽生えて結ばれたはずなんだけどね」
「……」
「楓未奈ちゃん。そんな深刻な悲しそうな顔しないでよ」
優しく微笑みながらそう言った松本さん。でも、だって。どんな顔したらいいの? 普段の何気ない会話さえ、上手一人と話せない自分が本当にイヤ……
「仕事となるとさ、割り切ってお客様をおもてなししている両親はスゲぇなって。けどさ、母は感情で自分の意見を押し通すし、父は理詰めで意見を言う。合うわけないよね」
父を束縛したい母と自由が欲しい父。形は違えどウチと似ている?
「カズは父に似ているからだろうね……」