Peridot 幸せの花咲かせましょ〜初恋と宝石Ⅶ〜
第51章 きっと未唯彩も同じ気持ちです
楓未奈ちゃん、緊張感を漂わせて可哀想なくらいカチンコチンに固まってる。
(アイスコーヒー頼もうかな)
彼女と俺のアイスコーヒーを注文する事に。ロボットの店員に、なんだかなぁ。と思いつつ商品を受け取って。彼女の前にアイスコーヒーを置いて。
「砂糖とミルクいる?」
「はい」
「どうぞ」
「ありがとうございます」
下を向いて、ボソボソと話をする楓未奈ちゃん。すっげぇ可哀想で。さらに利き手だったのかな? 包帯を巻いてある右手でスティック状の砂糖を……
「いっ……」
痛みが走ったみたいだ。
「貸して」
砂糖とミルクを入れてかき混ぜてから、渡すと。
「すみません。ありがとうございます」
「いいよ。そんなに緊張しないで?」
「はい……ま、松本さんっ、私、本当に失礼な事を言って……すみませんでしたっ」
意を決した様に、深々と頭を下げなからそう言った楓未奈ちゃん。
「気にすんなって。さっきの言い方も悪かったんだしさ」
『まぁ、当たってるんだろうね』
発言の事ね。
「いえ、初対面の人に。言う事で傷付くかもしれないのに、あり得ない事言ったんです」
「じゃあ、お相子だね。俺の言葉もムカついたでしょ?」
「……はい。少し」
「アハハ」
正直にムカついたと言った彼女。
「少し話ししようか?時間大丈夫?」
「大丈夫です。居なくても心配なんてしないから……」
「未唯彩ちゃんが心配するでしょ?」
「きっと未唯彩も同じ気持ちです」
心が痛くなる事を言った楓未奈ちゃん。瞳に涙を浮かべてる……
(そんな悲しい事を言うまで追い込まれてるなんてさ……)
俺はもらい泣きそうになりながらグッと耐えてさ。