Peridot 幸せの花咲かせましょ〜初恋と宝石Ⅶ〜
第34章 梨良ちゃん!ずっと2人で、笑って生きて行こうね!
「鈍感ちゃん」
「へ?」
「『友達』から『大切な女の子』になったの!少し、他の女の子に揺れ動いたのは認める。でも、俺が一緒に居て欲しいのは梨良ちゃん。心地良いのは梨良ちゃん!」
「智くんっ」
「この先、ずっと一緒に居たいのは梨良ちゃん。結婚を前提に、相葉梨良さん大野智と付き合って下さいませんか?」
都合の良い空耳が……
だってだって!優しい穏やかな瞳の美しい綺麗な人が。色々な事にこだわりを持った才能豊かな素敵な人が。私みたいな平凡…
「空耳じゃないよ」
(何で分かるの?)
(分かるよ。キミの事だもの)
何でか自己評価が低いけど。優しい大きな瞳。可愛い系の整った顔立ち。華奢で何事も一生懸命な女の子。
魅かれるでしょ!
「で、聞こえたでしょ?俺の想い」
キミが良いんだからね!
「聞こえた…頭の中回ってるの。私が智くんを好きなの!一緒に居たいのは、私っ。大野智さん、お願いします。相葉梨良と付き合って下さいっ」
「結婚前提で?」
「はいっ。結婚前提で…お願いしますっ」
ギュっ。
瞬間、椅子に座っていた梨良ちゃんを立ち上がらせると、梨良ちゃんを強く抱きしめて。
「智くんっ」
「オイラ、ビックリだ。自分きっと、好きな子にはウザがられるくらい構うタイプかも。覚悟してよね?梨良ちゃん!」
そんな事言う智くんに。
「私、お気付きかもだけど。好きな人にはウザがられるくらい構うタイプだよ。覚悟してよね?智くん!」
お言葉を返したの。
「やっぱり。オイラの梨良ちゃんだ。最高の女の子だね!」
ポッ
途端に、桜色にほっぺたを染めた梨良ちゃん。
(可愛いなぁ)
「梨良ちゃん。気難しいオイラを理解してれる大切な女の子。幸せにするから。愛してるよ」
「わ、私も愛してる……」
恥ずかしさに?オイラのに胸に、顔を埋めて泣いちゃった梨良ちゃん。
オイラ、身長が165cm位?なんだけど、梨良ちゃん、小っちゃくて華奢だよなぁ『150cm、ギリある位チビなの、私』って言ってたもんなぁ。
なんて、幸せを噛み締めてた。
今日は、たくさん泣かせてゴメンね。
これからはキミが笑顔でいられる様に……守るからね!
「梨良ちゃん!ずっと2人で、笑って生きて行こうね!」
「はいっ。智くん!」