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Peridot 幸せの花咲かせましょ〜初恋と宝石Ⅶ〜

第105章 急展開 その日の夜



 《和也さん。夜遅く疲れているのにすみません》

 そんなメールが結翔ちゃんから来たんだ。


 《あの日はかなりの大雨でした。私は貴女のお母様の後ろを歩いていました。他には人はいませんでした。事故後しばらく車は止まってたんです。私はお母様の様子を見て……その時車から落ちたのか?時計が道路に落ちているのを見て。限定品の時計だった。欲しくて……気が付いたら車は逃げていました。慌てて救急車呼んでから、警察に連絡しました。私は連絡しその場を離れました。家族様達のSNSの投稿を、日付を見て『あの日の事故』だと気が付きました。私は『時計に気を取られ車が逃げるきっかけを作リました』『保身』のため名乗り出る事をしませんでした。

 ビックリな内容のメール。慌てて続きを読んで。


 最近の発信の変化と、貴女のお母様への想いに『真実を伝える』ため、記憶を辿りました。初めは『限定品の時計をスマホで撮るだけ』と、スマホを慌てて撮ろうとした事を思い出しました。失敗したのか?『事故を起こした車のナンバー』が『写っていました』ずっと『限定品の時計』が写っているけど『罪悪感』から削除出来ず。後に見る事もしなかった。4年振りに確認した瞬間、確認しなかった事を後悔しました。私は警察に連絡しました『限定品の時計を取った事を隠していた事』『そのためひき逃げの犯人を逃がした事』今まで、ご家族様の気持ちも考えず、身勝手な事をしてすみませんでした》

 
 ……急展開。


 読み終わると、急いで俺は結翔ちゃんに電話を掛けて。

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