Peridot 幸せの花咲かせましょ〜初恋と宝石Ⅶ〜
第104章 心の中に和也さんがいるの気が付いてるよ
結翔から和也へ
結翔side
『結翔ちゃん『もう少し考えさせて下さい』って考えてる?』
『……』
去年(2024年8月10日)の。
『好きです。結翔ちゃん。俺、俺が守るよ。キミを。櫻井結翔さん、二宮和也と結婚を前提に付き合ってください』
の事よね……
未唯彩と楓未奈には。
『来年、考える』
とか、言ったけど。考えてる。心の中に和也さんがいるの気が付いてるよ。私の事だけじゃない。母の事も必死に考えてくれる人。
(惹かれないわけないじゃない)
『……考えてます』
ドキドキする。早く想いを伝えたいのに。声が……でないよ。泣いてる場合じゃないのに。
和也side
『……考えてます』
そう言って、瞳に涙を溢れさせた結翔ちゃん。てか、こんなトコでするような質問じゃないよね。
『結翔ちゃんゴメン』
『私っ』
俺と結翔ちゃん、同時に言葉が重なって。
『うん』
『とっくに 答え出てました『好きです。和也さん。私が支えます。アナタを。二宮和也さん。櫻井結翔と結婚を前提に付き合ってください』
そう凛と答えた後、再び、小ちゃく震えながら泣いちゃって。
『結翔ちゃん。幸せになろうね』
『はい。和也さん。幸せになりましょうね』
--現在
幸せ過ぎてフワフワしている俺。結翔ちゃんは『パンダさんの帰宅の見送り』に心奪われ『バイバイ』に、違う涙に瞳をユラユラ揺らしている。
『動物園』なんて、俺の生活には無い選択肢だったのに。好きな女の子と小学生以来?久しぶりに来た『動物園』は『思い出の場所』として、これからも何回でも来たくなるんだろうなぁ。
そんな事を思いながら、結翔ちゃんと動物園を後にしたんだ。