Peridot 幸せの花咲かせましょ〜初恋と宝石Ⅶ〜
第96章 どんな賛辞よりもキミ1人の賛辞には叶わないんだよ?
智から梨良へ
梨良side
私の想いの方が強いんだよ?智くん。
智くんは、才能に溢れた人。私ひとりの……智くんになんて本当は……
「梨良ちゃん。どんな賛辞よりも梨良ちゃん1人の賛辞には叶わないんだよ?」
「何で?」
私の考えてる事分かるの?
智side
『分かる』て言ってるでしょ?いつも。
俺の想いの方が強いんだからね。梨良ちゃん。一度目標立てたら凄い努力するキミが好きなんだ。
俺の為に絵画教室に通ったり、頑張ったもんね。最初は決して上手とは言えない『絵』を描いていたよね。けどさ。凄い上手くなって行ってさ。
「梨良ちゃんは個展開く夢ある?」
「へ?私が?」
ビッグリした瞳。綺麗な大きな瞳ますます大きくしてさ。可愛いよね。ひとつひとつのリアクションがさ。
「梨良ちゃんて、面白いリアクションするよね……」
「面白い?」
あ、ヤベ。表現を間違えた……
「ゴメン!梨良ちゃん!」
綺麗な瞳に涙を溢れさせちゃった。
本当ゴメン。