第15章 *Happy Birthday 8/2*〜火神大我〜
辺りはすっかり暗くなって、天気が良かったおかげか、空には星が輝いていた。
昼程じゃないけど、まだ暑さが残る夜の道を歩く。
向かう先は、朝話してたケーキ屋さん。
大我君は、早く食べたいとばかりにウズウズしていた。
「香奈、まだか…?俺、早く食べたくて仕方ねぇんだけど…」
「大我君、部活お疲れだもんねー。もう少しだよ。」
やっぱり、運動系の部活は大変で、私もテニス部だから、それは分かる。
お昼ご飯は食べたはずなのに、もうお腹が空いてきてる。
「着いた!ここだよ〜!」
ケーキなんて見たら、即行食いつくのは、目に見えていた。
「よし、入ろ〜!」
「おう!」
私達は、すぐに自動ドアを通って、店の中へと入った。