第15章 *Happy Birthday 8/2*〜火神大我〜
「はいっ!今日の朝ご飯!さっき作ったばっかりだから、熱いかも…」
「うまっ!」
「あれっ、もう食べたの?」
私が熱いから気をつけて、と言おうとした時には、大我君の手元にあったチーズバーガーは、半分程になっていた。
相変わらず速い。
「じゃあ、私もいただきまーす。」
「あ、忘れてた。悪い。いただきます!」
そう言い終える頃にはまた食べ始めて、あっという間に、チーズバーガーは無くなってしまった。
結構数あったはずなのに、大我君が食べ終わると、これしか無かったんだって思っちゃう。
「今日の、すげー美味かった!また上達したな。」
「そうかな?ありがとっ!」
大我君に褒められて、私は朝から幸せな気分になった。
その後はお互いに、家を出る準備をした。
歯磨きのための一式も、大我君用に買っておいたのがあるので、困る事は無い。
「いってきまーす!」
「お邪魔し…しました!」
二人分の挨拶の後、家の中には、ドアの閉まる音と、鍵のかかる音が響いた。