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Sweet Love* Part2

第14章 *Happy Birthday 7/29*〜笠松幸男〜


「ごめんって。感謝してるんだよ、これでも。苦手なのに、そうやって頑張ってくれてるのには。だから、ありがとね。」


『うー、毒舌から優しくされるのに弱いんスよ、俺ー…。遠野ちゃん、惚れてい?』


「ダメ、あんた彼女いるでしょうが。」


『まーね!超ベリーキュートな彼女がいるんスけどね!そーいうわけで、さっきのは冗談だし、その子には秘密にしてほしいっス。』


どうしようかなー、なんて口では意地悪を言いつつ、直接言う気なんてない。
大切な人を傷つけたく無いのは、私も同じだ。


「ま、言わないから安心しなよ。私、口は堅いからさ。」


『はぁ〜、良かったぁ。この前も、最近遠野さんと仲良いよねって言われて、誤解解くの大変だったんスから!』


「はいはい。お疲れさん。…あ、私の方は、もう少しで仕上げ終わるよ。」


『手作りのタオルっスよね?俺にも今度作ってほしいなぁ〜!怪我は多かったけど、すごい上手かったし、慣れたら苦手なのも克服出来るっスよ、絶対!』


「そうかな。…まぁ、先輩に作るためなら…」


『遠野ちゃんかーわいー♪俺の彼女ほどじゃないけど!』


「うっさい!そして最後、褒めた後なのに一言多いわ!」


でもまぁ、私だって、黄瀬に可愛いって言われるより先輩に言われた方が嬉しい。
どっちもどっちかな。

結構楽しく話をしながら、私達は、明日に備えて準備を進めた。
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