第1章 Episode:1
さてと…と持ってきた書類を机に置き、やる気を出そうとする。
私がやらなかった仕事とはいえかなり溜まっていた。
やはりこんなのをハンジにやってもらわなくて正解だった。
とりあえず書類を分け、サインするものにはサイン、印のものには印、まだ期限は来ていないものは放置と捌いていく。
リヴァイの様子もすやすや寝ているので心配はないだろう。
しっかしなんだこの寝顔は…。
リヴァイの寝てる所見るなんて、地下街から上がってきた後一度も見てないぞ。
整った顔に色白の肌。女性顔負けのさらっさらな髪の毛に本来は開かれているであろう深い青の瞳。
パーツは全て整っていて、位置も完璧。
顔面も人類最強ってコトですか羨ましい。
「…ナギーア。」
『おわっ?どうした?どこか痛い?』
「ーいや、そうじゃねぇ。…あれだ、その…」
『???』
「看病してくれて、ありがとうな…//」
ん…???今なんて言った?「看病してくれて、ありがとうな…//」???あのリヴァイが?へ??えぇ~???
そりゃズルでしょうが。反則だよ、そんなトロンとした目でそれって。しかも貴方がた包まっている布団私のですけど。
と心で叫んでいると
「…いい匂いだ…」
『///?!』
と私の布団を顔の前まで持ってきて心底安心しているような顔を浮かべる。
…………………。
『ありがとうリヴァイ。こっちこそありがとね、無理言って訓練付き合って貰っちゃって』
とりあえずブッ壊れそうな理性を監禁し素直に感謝する。
リヴァイは優しいから、こんな無茶言ってもなにかと着いてきてくれるし、ヤバい時は「チッ、めんどくせぇな」なんて言いながら助けてくれる。
私はそういう優しいところが大好きだ。
いつも見守ってくれてて、なにかと助けてくれて、我儘にも付き合ってくれて…。
今はもうすやすやと寝息を立てて寝ているリヴァイの額に優しく唇を落とし、
『本当にいつもありがとう』
急に恥ずかしくなったので急いで書類仕事を再開する。
その時のリヴァイの表情はあまり覚えてなかったが、この上なく優しい顔をしていた。
*
初っ端からぶっ飛ばしすぎましたどうも作者です。
初連載、頑張りますのでどうか優しい目で見守りください。
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