第3章 Episode:3
愛馬のブレイブ。
名前の由来は勇敢な馬になるようになんだって。
リヴァイの馬とは対象的な白馬。
鬣と尻尾はは黒く、眼は凛々しい灰色だ。
そんなブレイブを馬小屋に帰し、全力ダッシュでリヴァイのところへ行く。
なんてったって聞きたいことがあるんだからね!
幹部棟を3階まで駆け抜け、リヴァイ 執務部屋と書かれた部屋をノックもせず勢いよく開ける
『リヴァイ!!エレンはいいの?!』
「…入室早々何だテメェ…。
エレンは今ペトラたちが見てる。
何かあったら其処から離れて俺の所に来いと伝えてある。
俺は執務終わらせなきゃだからな。」
『…で、それが思いの外早く終わっちゃって掃除をしていると…。』
自分の目に入ったのは執務をこなすリヴァイではなく、三角巾を被り雑巾と箒を持った完全に掃除モードのリヴァイだった。
『…もう遅い。
掃除切り上げて夕飯食べに行こう。』
「…いや先に行ってろ。
俺は此処を終わらせて行く。」
そう伝えると小さいため息が聞こえた。
承認したのか?と思い顔を上げると
エプロンに三角巾、そして何処からか持ってきたはたきと雑巾を手にしていた。
明らかに掃除をする格好だ
「…………オイ、その格好は何だ。
その格好で飯に行くのか………?」
『…リヴァイご飯食べに行く気無いでしょ
だから監視も兼ねて私も手伝う。
……一緒に食べたいんだもん』
そう頬を赤らめて告げる彼女
あぁ、そういうところを今俺に見せないでくれ。
先程の作戦会議から俺の理性は瀕死状態だ。
もうこれ以上は…。
『…ホラ、早くやるよ!
私棚やるから!リヴァイ床ね!』
俺の不機嫌な顔に臆したのか?よく分からねぇが早く終わらせるぞと言わんばかりにテキパキと棚を掃除していく。
忘れてたが、コイツも大概な潔癖症だったな…。
…え???待ってリヴァイが赤面してる赤面してる!!
大問題大問題大問題!!えっ照れ?!あのリヴァイが照れ?!
ヤバイヤバイヤバイ、私の頭ぶっ壊れそう…。
早く掃除終わらせて晩御飯食べて寝たい!!
…それにしてもさすが潔癖症。掃除が早い。
「まったくもー(笑)」
「流石鈍感組だな(笑)」
と廊下から盗み聞きしているハンジとエルヴィンだった。