第2章 Episode:2
数分後、エレンとハンジのコソコソ話は終わった。
その後のクソメガネのニヤニヤっぷりったらウザすぎてもはや天才かと思った。
今ナギーアが籠もっているという訓練場へ向かっている。
1、2週間後には壁外調査があるのだ。
今ここで主戦力を失うわけには行かない。
「もうすぐだよリヴァイ。
彼女を話せるまで持っていくのは任せてくれ。
…なによりリヴァイが関わっているから、案外早く連れ出せると思うんだ」
「大事な話でなんで俺が出てきやがる。」
「こんな鈍感野郎に付き合ってるナギーアの苦労も計り知れないね、可哀想」
「滅多刺しにされてぇか。」
「剣もないのにどうやってするんだい(笑)」
コツコツ…と静かな廊下に2つの足音が響く。
その足音は、ある一つのドアの前で止まった。
「ナギはいつもここで休憩しているそうだ。
今は休憩時間のはずだから居るはず。
少し待っていてくれ。」
と言いコンコンと戸を優しく叩く
「ナギ、ハンジだよ。」
そう呟くだけで、数秒後ドアが静かに開き、ハンジだけ中に吸い込まれていく。
「なっ、オイ!」
バタン…と手を伸ばすリヴァイを拒絶するようにドアが閉められる。
「…これは一体どういうことなんだ…。」
リヴァイは潔く諦め、向かいの壁に身体を預けていた。