第2章 Episode:2
リヴァイが風邪?を引いた次の日の朝
「ん…。何処だ此処は…」
『ん、おはようリヴァイ。ここは私の部屋。体調はどお?』
「…ん?今ここは何処だと言った?」
『ん?私の部屋』
「…は???」
急に何聞いてくるんだと思ったら布団を勢いよく吹っ飛ばしベッドから離れる。
いや好きじゃないやつの布団はたしかに嫌だけどさ…
もうちょっとあんじゃん、デリカシーとかさ…。
「…ありがとうな」
『あっ、ちょ!』
「…なんだ。俺は戻って部屋で寝る」
『…部屋でいいから、薬と一緒におかゆ食べて。良い?絶対だからね。飲まなかったらグーパンだからね。捨ててもゴミ箱見れば分かるからね。「俺は大丈夫だ」とか言って飲まなかったら許さないからな。』
「お前は俺の母親か…。」
『私はリヴァイの幼馴染だけど?』
「物の例えだ馬鹿野郎。」
薬と水、それにあったかいおかゆを持たせて帰す。
『も~ちょっと居てくれてても良かったのにな…』
**
はぁ~…なんなんだアイツ本当…
幼馴染とはいえ自分の部屋に入れて、いつも使っている布団も俺に使わせて…。
無自覚にもほどがある
「あれぇ~?風邪ひきリヴァイ兵長じゃあないですか~」
妙にウザったい声が聞こえたと思い振り向いたが…
「チッ、ハンジか」
「元気そうだね~、それでも水に薬におかゆかい?
ナギーアは相変わらず母性の塊だねぇ」
「チッ…いらねぇっつったのに無理矢理持たされたんだ。
薬も捨てたらぶん殴るって…」
「っはは、リヴァイも大変だねぇ~、そんなに顔を赤らめるほど可愛いお嫁さんがいて♡」
「オイクソメガネ、ぶっ飛ばされるかぶっ殺されるかどっちがいい???」
「ほら、病み上がりさんはちゃんとお嫁さんの言う事聞いて大人しくしてな!悲しんじゃうぞ!!」
「うるせぇクソメガネ」
*
なんとかあのうるせぇメガネを撒いて部屋まで着いた。
部屋はやはりしっかりと鍵がかけられていて少し安心した。
水などの諸々全部机に置き、ベッドにダイブする。
ハァ~…と大きなため息をつくと同時に顔の赤らみが最高潮を迎える。
「あのバカッ、バカッ…!
アホ、鈍臭野郎、ゴミ、屑!大バカ野郎!!」
翻訳すると
「アイツ可愛すぎんだろクソっ…
マジ、神すぎる、ほんとなんなんだ大天使が!!」