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【進撃の巨人】自由の翼【R18】

第3章 口減らし


「失礼するよー。」

ハンジが団長室の扉を開けると、エルヴィン団長が机に座り、その隣にはリヴァイが腕を組んで立っていた。

「君がサクラ・ダンネベルクだね?」

エルヴィンが穏やかに声をかけると、サクラは少し緊張した様子で頷き、心臓を捧げる姿勢を取った――が、左手の拳を右胸に当てている。

「サクラ、逆だよ。」

エルヴィンが指摘すると、サクラは慌てて右手に切り替え、顔を赤らめた。

「し、失礼しました!」

彼女の必死な姿に、エルヴィンの口元が緩む。

「かわいいなあ。」

横でその様子を見ていたハンジが呟くと、リヴァイが静かに睨みつけた。

その冷たい視線に気づいたのか、サクラは肩をびくっと揺らした。
彼女の反応を見て、エルヴィンは少し困ったように笑みを浮かべた。

「安心してくれ。リヴァイは見た目は怖いが、悪い奴じゃない」

そのエルヴィンの優しい声が、ほんの少しサクラの緊張を和らげたようだった。
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