第10章 五神の素顔
~沖田SIDE~
あのまま、現在報告と、これからのことの確認だけ終わらせて、解散になった。
そのまま夕飯を食べるもよし、寝るのもよしとのことだった。
「あの…。」
「ん?どうしたんでい?」
「いや、さっき銀さんがなんて言ったか、気になりません?」
新八君は少しドキドキしながら言ってる感じだった。
「…あんまり聞こうとは思わねえな。桂達ビビってただろい?」
「誰が何にビビってたんだ。」
「そりゃあかつ…。」
そう言おうとして体が固まった。
「ほう?その『かつ』とやらは何にビビってたんだ?」
恐る恐る後ろを振り返ると、そこには桂が立っていた。
「?どうした。俺に何かついているのか。」
こえー野郎だ。俺の背後にまわるたあ、たいした野郎でい。あ、旦那と同じだったか。
「ヅラあ。さっき銀ちゃんなんて言ってたアルか??」
でかしたチャイナ、うまく話をそらしたか!
「…いやリーダー、それを聞いてお前、どうするつもりなんだ。」
「そんなの決まってるアル。銀ちゃんのところに行くアル。」
「なんのために。」
「慰めるためアル。」
なんとなーくの沈黙。これ、何回目でい。
チャイナは話をそらしたんじゃなく、本当に聞きたかっただけかい。
「…別にたいしたことは言ってないぞ。」
「だってヅラも片目…晋ちゃんもなんかびくついてたアル。」
「ヅラじゃない、桂だ!そして晋ちゃんとはなんだ!」
こっちは話をそらしたくて必死みてえだが。
「答えるヨロシ!!」
「…わかったわかった、答えればよいのだろう。」
そういうと、なんとなく桂が座った。
「……『そんな奴ら全員地獄に叩き落として、地獄でも死ぬくらい痛めつけてやるよ。』だとさ。」
…え……。
「それ…。本当に銀さんが言ったんですか。」
「ああ。」
背筋が凍りそうな話ワーストだ、それは。