第7章 怪しく光る瞳
~緑SIDE~
部屋に戻る。
小太郎は相変わらず頭を抱えていた。
辰馬は銀時を何かしらで慰めている。
晋助に至っては、私が帰ってくるのを待ちわびていたようだった。
「………遅えじゃねーか。」
「そんなに遅くないし。」
晋助はこの空気に耐えられないのか、立ち上がって障子のほうへ行った。
「………銀時?」
銀時はうつむいている。
「何言っても今は無駄じゃき。」
辰馬もついに離れた。
「さっきからうんともすんとも言わんようになってしまったきに。」
「そう……。」
恐らく、隊に入れたくないと必死に拒んだのに、小太郎が無理にでも入れると言ったのだろう。泣いてはないはずだけど、こうでもしないと、小太郎は許してくれない。
頑固じじいねえ……。
当の小太郎はふんっとおすまし状態だ。
………まあ、小太郎が言いたいことがわからないでもないけどね。
私は銀時に近寄った。
「……ねえ銀時。」
「…………」
「何が信じれないの。」
「…………」
「何を護ろうとしてるの。」
「…………」
「何を…………偽善してるのかしら。」
「「「「!!」」」」
今の言葉に、さすがの四人は私のほうを向いた。
銀時も顔をあげた。
「緑………何の話しなんだ。」
「あら、決まってるじゃない。」
私は障子のほうへ駆け寄った。
「………あの子達は、私達を信じて、この戦場に来たわ。」
「…………。」
「自分達も強くなるために………。彼等はここまで来たと思うの。」
「…………。」
「それなのに……。あの子達が戦場にでないほうがいいとか、でるより未来をとか、そんなこと言って、果たしてそれは正義なの?どうしてあの子達が信じられないの?あんたの護ろうとしたことって…………なんなの?」
みんな黙った。
そりゃあそうか。こんなこと話す私もサイテーだ。
銀時の気持ちも、痛いほどわかるから。