第7章 怪しく光る瞳
小太郎が場を制する。
「所属…。ああ、そういえばまだでしたね。決まりましたか?」
新八が普通に聞いてくる。
「ああ、それを今話し合おうと思ってな。」
話し合う…?
「え、でも小太郎。半分決まったようなもんじゃないの?」
「まあ…なあ。」
晋助達は首をかしげている。
「どこにいれんだよ。」
銀時が聞いてきた。
「…銀時、貴様の隊でもいいか?」
「っ!」
少し驚いた顔の銀時。
「そうね、一番隊は充分人がいるし、快援隊は辰馬の個人隊だし。鬼兵隊に関してはいれるの可哀想。」
「ちょっと待て緑。おめえ、なんだ、俺が何かあるのか。」
「怖いでしょ。」
うん。怖いと思う。
晋助は部屋の隅にうずくまって黒いオーラをだしている。
「…どうしてもか…?」
銀時はうつむいている。
「………大丈夫よ。」
「やっぱ一番隊がいいって。」
総悟達は怪訝そうな顔をしている。
「あ、三人とも。少し長くなりそうだから、先に部屋を案内するわ。」
これ以上あいつの言葉を聞かせてはならない。
そう思った私は、三人に指示をした。
「あ…じゃあ、お願いします。」
そして部屋からでた。
――――――――――
「あの、緑さん。」
一通り部屋を見せ終わった時に、新八が口を開いた。
「お?どうした?」
「ぎ…銀さん…はどうしてあんなこと言ったんですか?」
その言葉に、神楽や総悟も私を見つめる。
「そうヨ!銀ちゃん何かおかしかったネ!」
「俺達じゃ、だめな理由でもあるんですかい?」
…そうねえ…。
「だめってわけではないのよ?」
「じゃあどうして…。」
う~ん…。
「まあ、一種のトラウマみたいなやつよ。」
「「「トラウマ?」」」
三人は声をそろえた。
…そう、トラウマ。
あいつが抱えてる、大きな闇。
私は静かに口を開いた。