第7章 怪しく光る瞳
そこにはまさしく、狙いだった吉田緑がいた。
髪の毛は今よりずっと長く、サイドテールをしている。
今の姉さんは、ショートカットだったな。
「おお、緑。ふむ、みな揃ったな。」
「いや、ここに一人死んでんですけど。」
顔面に直撃したまま気絶している白夜叉。本当に本物か?
「ん?大丈夫よ、そいつは死人だから。」
姉さんはそう言って、旦那の髪の毛を引っ張った。
「いでででで!!何すんだよ!」
「飯はないんだから、部屋に戻っときなさいよ。」
冷たい笑み。思わず身震いをする。
「あはは、あはは。銀時、これはおんしの負けじゃあ!素直に謝ったほうが、身のためじゃ。」
笑いながら怖いこというな、この人。
「す………すみませんでしたあ〜。」
「よろしい。」
姉さんは、乱暴に落とす。
「銀時、辰馬。食べ終わり次第、俺の部屋にこい。緑、お前もだ。」
「うぃー。」
「了解じゃ!」
「わかったわ。」
三人とも、それぞれの返事をした。
「じゃあ三人とも、行くとしよう。」
「え?どこに?」
新八君は、少し理解できなかったようだ。
「もちろん俺の部屋だ。」
~緑SIDE~
小太郎の部屋へ着くと、子供達は回りを見渡した。
どうやら、この部屋の本の多さに驚いているみたいだった。
「おーい、きたぞ。」
銀時たちがやってきた。
「おお、待ってたぞ。」
小太郎は部屋の奥に座っている。
「………とりあえず、改めて自己紹介でもしたらどうだ?」
晋助の提案により、私達は自己紹介をすることになった。