第6章 綺麗な花にはとげがある
テントの中へと入っていった。
どうやらここは倉庫らしい。
「とりあえず、お前達の防具をな。」
ああ、桂達が着ているようなやつを着るということか。
「私、そんなものなくても平気アル!」
「リーダー、貴様は特に着ていろ。」
俺はチャイナを睨んだ。
チャイナはさっき言われたことを思い出して、「わかったネ」と言った。
「え~と…。あ、これも違う、これも、これも…。」
桂はさっきから、不要な武器ばかりをだしている。
「…桂さん?」
新八君も半分呆れ顔だ。
「……おお!あったぞ!」
そういって取り出した防具。
普通に綺麗だった。
ほこりもかぶっていなく、俺達にちょうどいいサイズみたいだった。
「!意外とかっこいいアルな。」
チャイナは少し目を輝かせている。
「まあ、身を守るために着るものだ。大切に扱えよ。」
少し桂は笑みを浮かべていた。
「…あの、桂さん。」
俺は防具を着ながら質問した。
「なんだ?」
「俺達はその…、どこ配属になるんですかい?」
その言葉に、新八君やチャイナも反応した。
「ん?ああ、それは君達を仲間達に紹介してから決めるつもりだ。」
まあ、それが一番妥当だろう。
顔見せというのも、なかなかいい。
「わかりやした。」
俺が防具を着替え終わったころには、新八君もチャイナも着替え終わっていた。
「じゃあゆくぞ。」
桂はまたテントをでた。
空は少し曇っていて、日が山に落ちていった。