第4章 絆という名の光
すると、沖田が反応してくる。
「近藤さん、俺も行きまさあ。」
「いや、総悟。お前は一番隊ひっぱらないといけないだろ、ダメだ。」
「いやでさあ!俺は姉さんを助けにいきまさあ!」
必死に頼んでいる姿に、土方は目が点になっている。
「…万事屋、頼んでもらってもいいか?」
「まあ、いいんじゃね?沖田君、足引っ張るような子じゃないでしょ。」
沖田がその言葉に目を輝かせる。
「ありがとうごぜえやす!旦那!」
神楽はぶすくれていた。
~神楽SIDE~
今、銀ちゃんたちは計画とか練っているアル。
…気に食わないアル。
どうしてこんなサド野郎と協力しないといけないアルか。
当の本人はご機嫌に鼻歌歌って、刀を磨いてるアル。
新八も銀ちゃんのところへ行ったし、つまらないネ。
みーちゃん今頃どうしているカナ。
辛い目にあわされてるかもしれないヨ。
早く助けにいきたいネ。
「…おい、サド。」
「なんだ、チャイナ。」
「お前、なんでみーちゃんにそんなに懐くアルか。気持ち悪いネ。」
すると、サドは刀を懐におさめた。
サドはどこか遠くを見るようにして、口を開いた。
「……姉さんにはいろいろと世話になったんでさあ。」
「迷惑ネ、失せるヨロシ。」
すると、サドはにやけだす。
「…何笑ってるアルか。」
「なんだよ、チャイナ。お前、やきもちでも焼いてんのか?」
なっ!!
「そんなことはないアル。誰がお前にやきもちなんか焼くアルか!!」
「動揺しすぎでさあ。」
まだにやにやしている。
「みーちゃんと何かあったアルか?」
すると、今度は私のほうに向きなおした。
「な、何アル!」
「…あれは…、確かあの時でしたかねえ。」
サドはいきなり昔話をするように語りだしたヨ。
~沖田SIDE~
姉上が亡くなって、まだ一ヶ月も経ってない時だった。
俺は悲しむ暇もなく、仕事にいそしんでいた。
もちろん、俺の部下もかなり遠慮していたみたいだが、仕事をしていないと、どうにかなりそうだった。