第3章 己の中の魂
まあ、私もそれなりに人に大事にされているということかな?
「けがはないから心配しないで、総悟。」
「じゃあ聞くが、なぜ倒れていた。」
土方は煙草をくわえながら私をにらんでくる。
「…銀時とかには内緒にしててもらいたいんだけど。」
「何かあったんですかい??」
総悟が心配しているので、私は素直に明かした。
持病のことと、ケンカして、家出していることも。
「…なるほど。そういうわけか。ったく、何してんだよお前らは。
「姉さん大丈夫ですかい?」
「まあ、命に問題はないだろうから、基本的に生活に支障がでることはないから。ほらほら、そんな悲しい目で見つめないでよ、総悟。」
そういうとほっとしたのか、いつものげすい顔に戻った。
「土方あ~、てめえ、姉さん襲ったりしたら殺すからな~。その前に殺してやるからな~。」
「お前もう何回も殺しかけてっだろが!!」
土方は怒って怒鳴る。
「まあまあ、いいじゃない、別に。」
「いや、よくないんですけど。何がいいんだよ。」
すると、総悟が私のほうを向く。
「姉さん、俺達今から会議があるんでい。おなかがすいてたら、食堂のもん使ってくだせえ。」
「ありがと、総悟。」
私が笑顔でそうこたえると、総悟は嬉しそうにした。
「じゃあ、いってきやすんで!」
「うん、頑張って~。」
土方は舌打ちしながらでていった。それに続いて総悟も。
私は立ち上がって、食堂のほうへ行った。
~土方SIDE~
「…総悟。」
客間からでたあと、俺は総悟に話しかけた。
「なんですかい?土方さんしね。」
「今お前死ねっつったよな?!上等だ!切腹な!お前!」
「それはいいとして、なんですかい?」
まだつっこみたかったが、そこをぐっとこらえて総悟のほうを向きなおす。
「なんですかい?土方さん。言っときますけど俺、そういうのじゃないんで。」
「いや、誰もてめえに告白するとか言ってねーだろ!」