• テキストサイズ

美しき銀の刃

第19章 狂ったあとの静寂は


ん………?ありゃ?天井……?

白いなー、真っ白。

なんか、前にもこんなことあったなー。

あー、なんか線がくっきり見えてきた。

ここは……?

俺はガバッと起き上がった。

辺りを見回す。

どうやらここは、病室らしい。

(まさか、現代に……?!)

あの状態で、もう戻っちまったのか、俺達は。

隣をみると、案の定、チャイナと新八君がいた。

「……マジか。」

そう呟いた瞬間、病室のドアが開く。

そこにいたのは、土方コノヤローだった。

「あ。」
「……やっと起きたか。」

「ちょっと待っとけ」と言って、またどこかへと消えていった。

なんでい、あいつ。

にしても、今何月何日だ?

「ん……。あれ、ここどこ?」

隣で寝ていた新八君が、どうやら目覚めたらしい。

「目覚めたかい。」
「あ、沖田さん!……ということは僕達……。」
「ああ、現代に帰って来ちまったみたいだぜい?」

すると、新八君が何かを察したようで、急いでチャイナを起こし始めた。

「神楽ちゃん、起きて起きて!!」
「んーあー……。あ、眼鏡。」
「……つっこまないよ、僕。」





━━━━━━━━━━━━━━━━
━━━━━━━━
━━━━━

しばらくして、土方が戻ってきた。

そして、もう1人。

「総悟オオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!」

涙で顔をぐちゃぐちゃにした、近藤さんが飛び込んできて、そのまま俺に飛びついてきた。

「うおっ、ちょ、近藤さん!」
「うおおおおおおおお!!!お前いつまで寝てんだよおおおおお!!!もう、二度と目覚めないと思って………。」

重い、臭い、近藤さん。

「それはそうと、今何月何日なんですかい?俺達は何日寝てやしたか?」

その答えは、クソマヨラーが言った。

「三日間だ。」
/ 181ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp