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美しき銀の刃

第2章 時経てど


銀時は布団から1mくらいすっ飛んだ。

「おはよう銀時。」

冷たく笑う。銀時は耳を押さえて半泣きになっている。

「お前ー!今俺の鼓膜、死んじゃうとこだったよ?!どーしてくれんの!!」
「知らんわ!!」

銀時はまだ何かをブツブツ言いながら、立って寝室をでた。

「あ……銀さんおはようございます。」
「お前らは元気でいいよね……。」

なんか、テンションだださがりなんだけど、まあいいか〜。

「銀ちゃーん、今日は銀ちゃんが朝ごはん当番アル。早く作るヨロシ。」
「ふーい……。」

私は寝室の布団をたたみ、洗濯物を外に出した。

「おーい、飯できたぞー。」

銀時が呼びにきた。

「あー、今行くから。」

私はリビングに行き、ソファーに座る。

もうすでに神楽と新八は食べ始めている。

銀時は結野アナにくぎづけだ。

「……いただきます……。」

私は箸をとる。そして、それと同時に頭から鋭い痛みも。

「……お前、なんか元気ねーな。」
「別に。」

ご飯を食べる間も頭を針でブスブス指しているようだ。

私は半分食べたところで箸をおいた。

「おいおい、もう食べね〜のか。」
「……ごちそうさま。」

私はお皿をさげようとした。だが、銀時がそれを邪魔する。

「…せっかく作ったんだから食えよ。」
「悪いけど、食欲が全くないの。」
「だとしても、俺が鼓膜を破りかけてまで作ったんだからよ、食えよ。」
「嫌。」

こうしている間にも、頭痛はさらにひどくなっていく。悟られたくないので、私は痛くないふりをする。

銀時はイライラしてきたのか、テレビを消した。

「ふざけんなよ、食えよ。それくらい食えるだろ。」
「ねえ、もういいでしょ?私、しつこい男嫌いなんだけど。」
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