第13章 時はやってくる
それから四日たったころだ。
「え?!拠点をまた移動するんですか?!」
新八達に伝える。
「ええ。次行く拠点は大事だから、急いで準備して。」
「ちょ、待ってくださいよ!今じゃなくてもいいじゃないですか!ただでさえも最近の戦でみなさん疲れてるんですよ!」
新八ながらに反論が返ってくる。
「そうアル!みーちゃん達少し自己チューアル!!もう少しみんなのこと考えるべきネ!!」
神楽も反対している。
総悟はずっと黙ったままだ。
「…総悟は反論しないのね。」
「上が決めたんでしょい?なら別に俺達は命令に従うだけでい。」
そういうと、自分の部屋に行こうとする。
「え!ちょっと、沖田さん!!」
そういいながら総悟のあとに新八も神楽も行った。
「…今じゃなきゃ、駄目なのよ…。」
私はその場を後にした。
~沖田SIDE~
「ちょ、待って!待ってください!沖田さん!」
「おい待てサド!!どういうことか説明するアル!!」
…さっきからギャーギャーギャーギャーうるせえな…。
「このまま止めなかったら、どうなるんですか!!」
「そうアル!!みんなオナカすかせて、歩く気力もないヨ!このままじゃみんな死んじゃうアル!!」
「あーもううるせえ!!」
俺が叫んだことによって二人は黙った。
「いいか?俺の言うことをよく聞け。これから先、どんなにひどいことが起こっても、記憶を変えるようなことは絶対しちゃならねえ。なぜならもうすぐ戦争は終わり。つまり、姉さんの悪夢もいよいよフィナーレってことでい。」
その言葉にうつむく二人。
「…もともと、姉さんの悪夢を見たいがためにここに来たんでい。だから、姉さんを救うためだとかじゃねえ。そこらへん勘違いすんじゃねえよ。」
…少し言い過ぎたか?
少し納得のいかないような顔だったが、黙って荷物を詰めはじめた二人だった。