第13章 時はやってくる
「…もうすぐ終戦でい。あと一ヶ月はきりやした。」
「そうですね~…。」
チャイナは『?』という顔をしている。
まあ無理もない。
案の定、なんなのか聞いてきた。
「シューセン?何アルかそれ。おいしいアルか?!」
「あのね、神楽ちゃん。あと一ヶ月後くらいに多分今でいう終戦記念日があるんだよ。終戦っていうのは、『終わった戦』って書くんだ。」
「つまり、もうすぐ戦争が終わるアルか。」
「そういうこと。」
新八君、説明うまい。
「…この一ヶ月で、旦那や姉さん、それから桂や高杉を危険攘夷志士にしちまったことがおこるってことでいいかい?」
二人は静かにうなずいた。
にしても、もしかしたら明日にでもそれはくるかもしれない。
そして、姉さんを見るいい機会だ。
この際に桂や高杉と交流をはかるのも悪くないだろう。
考え方や、ものの見方を見れば、後々何かに使えるはずでい。
「…さあて、どうしたものかね…。」
しばらく曇り空をながめていた。
~緑SIDE~
「……う、うおおおおお!!!!」
つい声を張り上げてしまった。
きっと周りには誰もいないから問題ない。
「わ、私達に…援護をしてくれる団体があったなんて…!」
今、資金が足りなくてとても困っていたので、あちこちに頼み込んでいた。
お金なんて借りたくなかったので、ただたんに援助金としていただくということだ。
今まで何度も当ってみて、見事に砕け散ったというのに、この団体は一体どんな団体なんだろう。
「ん~?何々?……天道衆…?何かしら、それ。」
多分江戸のどこかにいる方達なのだろう。挨拶をぜひしたい。
「さ、銀時達に言って来よう!」
私はそれぞれの部屋へ向かった。