第2章 時経てど
明け方から、普通の朝へとなっていく。
私はテレビをつけて、先程いれたコーヒーを口に移す。
今日は朝からかんかんでりらしい。あーあ、今秋なのに。
すると、ぶっ飛ばされていた新八が目を覚ました。
「あれ………僕何してたんだっけ。」
「おはよう、新八。」
そう答えると、新八は眼鏡をかけ直して立ち上がった。
「いや……あんた、人のこと殴っといて、おはようはないでしょ。」
「は?乙女のお風呂をのぞくのが悪いんでしょ。」
「まさかはいってると思わなかったんですよ!!」
そう更につっこむ新八。さすが、銀時に鍛えられているだけのことはある。
「ていうか、神楽ちゃん起こしてくださいよー。あの子、なかなか起きないんですから……。」
おかん発言をして、押し入れに「神楽ちゃーん!」と声をかけている。
すると、押し入れがすっと開いた。………と思いきや、途端に新八が吹っ飛ばされた。
「おい、ざけんなヨ。こっちはまだ寝てる時間なんだヨ。いちいち起こしてくんじゃネーヨ、だ眼鏡。」
「ちょっとおおおおおおおお!それはないだろ!僕、今日二回も女の子から暴力振られてるんですけどおおおおおおおお!」
「は?知るかヨ。お前がどうなろうと、私は関係ないネ。」
「神楽ちゃーん?!」
新八が明らかに半泣きだ。これでは可愛そうなので、少し助け船をだした。
「神楽、もう起きなさい。いい加減にしないと、あの馬鹿みたいになるから。」
すると、神楽は一瞬でチャイナ服に着替え、「おはようアル。」とこたえた。
「………僕の存在って………?」
「ただの眼鏡。」
神楽がとどめを刺す。
新八はもう、黒いオーラしか出していなかった。