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愛がほしいあの子はあるところの探偵【完結】

第8章 過去


蒼side


そこから私と鶴丸は契りの儀式をし、正式な番となった。

それからは二人でいることが増えた。

食事の席もとなりだったし、近侍も鶴丸にした。

最初はただの契りの相手ぐらいにしか思ってなかった私も次第に鶴丸のことが好きになっていた。





鶴丸と番になって二年、私が審神者になって八年目になる一ヶ月前のことだった。

その日、本丸に審神者見習いが来た。

十八歳の女子高生。

私よりも年上で、私自身も気を使っていたし警戒もしていた。

乗っ取り見習いが多くなってきていたこともあってか、みんな警戒していた。

だが短刀を始めとしみんなすぐに打ち解けていった。

初期組と政府刀を除いて。

第一部隊を始めとする私が初めて顕現した刀種の子たちは私の霊力が強く、他の人の霊力に敏感だったためすぐに怪しい、ということに気づいたらしい。

政府刀は、政府に勤めて長いからか見分けができるため、警戒を続けていた。

特に何も起こらず数週間、私が十三歳になる誕生日、私が審神者になって八年目になろうとするときに見習いは仕掛けてきた。


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