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Mの事始-人妻、野々花

第2章 離婚か風俗か


本番をする風俗嬢は、ソープ嬢というらしく、最低でも1回5000円は貰えると、ネットには書かれていた。

夫が6時間アルバイトして6600円。

わたしが1回で5000円。

1回あたり1時間だとしても、6時間あれば、6回で3万円。

一日当たりの稼ぎが5倍近い。

体外受精の費用が、30万円ほどだから、10日、ソープで働けば、体外受精の費用が稼げる・・・。

でも・・・。知らない男の人の前で裸になって・・・。

まして、セックスするなんて・・・。

考えていると夫が、

「踏ん切り付けろよ!遠くても通えるし、週に2回で、5週間で、体外受精の費用が稼げる!」

強く言って迫ってきた。

「わたしが知らない男の人とエッチすることに抵抗はないの?」

私が尋ねると、

「ないはずがないだろ。でも、仕方がないだろ!」

と、声を荒げる夫。でも、余り深刻そうな感じは受けなかった。

わたしには、夫の本心がどこにあるのかわからなかった。

その後、二日ほどは静かな日々だったけど、帰宅すると、夫が、

「おい。高校時代の同級生がセクシーキャバクラで働いているって聞いて、話を聞いてきたよ」

と、夕飯の用意を手に持っていると、話しかけてきた。

夫の手には、ビニール袋に入ったランジェリー・・・。

「こんなランジェリーを着て接客するみたいだぜ」

話す夫。手渡されたランジェリーをビニール袋に入れたまま、広げて見た。

なにこれ?可愛いけどエロい。わたしが普段、身に着ける下着とはまったく違う。

生地が少ないし、その少ない生地が、レースで透けている。

しかも、ヒップの生地は、ほぼ紐。フロントも小さな三角形。

「『奥さんに』って新品を渡されたから、着てみたら」

と、話す夫。明るい部屋で、夫がいるところで着替えるなんて・・・。

ランジェリーを持って、わたしは廊下に出てバスルームの前の洗面室でドアを閉めて着替えた。

「どうだ?」

と、リビングから夫の声が聞こえた。
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