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あの方々の守護霊は4[dzl]

第12章 MENさんの守護霊2


「この前、沖縄旅行に行ったんですよね?」
 と私が言うと、MENさんがああ、と相槌を打ちながら話し出した。
「そうなんすよ。ドズルさんの兄弟の結婚式があって、そのついでにって感じで」
「ああ、そうだったんですか」
 私はドズル社で働きながらも、とんとそういう情報に疎かった。親睦会みたいなものだったのかな、と話を聞いていると、海にダイビングもしたと話してくれて驚いた。普通にすごそうな体験だ。MENさんが楽しく話すものだから、つい聞き入ってしまう。
「それで、なんかあったんすか」
 私がうっかり本題を忘れかけていたので、真剣なトーンでMENさんが聞いてきた。私はすっと背筋を伸ばした。
「大した話じゃないんですけど……」
 と私が話を始めると、MENさんの肩の上にいる白蛇さんがチロチロと先が割れた舌を出してこちらをじっと見据えた。白蛇さんが私に怒ったことはないけれど、幽霊というのはいつどういうきっかけで何をするのか全く予想がつかないので、やはりMENさんの守護霊とはいっても緊張はした。
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