【ヒロアカ】change the truth【R18】
第2章 目を開けるとそこは
翌朝、相澤先生の声で目が覚めた。
「起きろ。朝食はできている」
慌てて布団を跳ねのけ、リビングに向かうと、既にテーブルには朝食が並んでいた。
「ありがとうございます。いただきます」
相澤先生って、見かけによらず自炊してるんだなぁ。
ぼんやりとそんなことを考えながら、黙々と食べ進める。
食事を終える頃、先生がふと口を開いた。
「その服のまま校長室に行くのはさすがに目立ちすぎる。先に服を買いに行こう」
言われて自分の姿を見下ろす。
昨日借りた先生の私服――どう考えても男性ものだ。この格好のまま学校に行ったら、間違いなく周囲の注目を浴びるだろう。
「わかりました」
「食べ終わったら、準備しろ」
急いで最低限の身支度を整える。
借りた服で外出するのは少し気が引けたが、選択肢は他にない。
「準備できました」
そう伝えると、先生は「じゃあ行くぞ」と言い放ち、玄関の扉を開けた。