【ヒロアカ】change the truth【R18】
第1章 プロローグ
読み進めていくと、無個性の緑谷出久が必死に夢を追いかける姿が胸に刺さった。ヒーローに憧れながらも、周囲から笑われ、挫折しかけ、それでも諦めずに前を向く彼の姿。
「……なんか、この子、めっちゃ応援したくなる……」
ページをめくる手が止まらない。あの象徴的なシーン――緑谷が無意識に爆豪を助けようと飛び出す瞬間には、思わず息を飲んだ。そして、オールマイトの「君はヒーローになれる」という言葉。
「うわ、これ、めっちゃ泣けるんだけど……!」
気づけば、私は夢中になっていた。そして入試に挑む緑谷の奮闘、全力を尽くして得た雄英高校合格通知――そのページにたどり着いたとき、思わず声を上げてしまった。
「これ、 めっちゃ面白いじゃん!」
「でしょ!?」
梨花が得意げに笑うのを横目に、私はまた次のページをめくる。
ヒーローものとか私の好みではないと思っていたけれど、読んでみると物語の熱量とキャラクターの魅力が想像以上で、どんどん引き込まれていった。