第5章 ねぇリヴァイ兵長、どうして私の世界にいないんですか?
「ねぇ、リヴァイ兵長、どうして兵長はこの世界にいないんですか? こんなに大好きなのに、兵長の声も聞くことも、兵長とお話しすることも、兵長の目を見ることもできないんですよ。 かわいそうだと思いませんか?」
リヴァイは真剣な瞳であなたを見つめ、答えた。
「……お前、そんなこと言ってどうすんだ。」
リヴァイの低い声が響き、あなたの胸に届く。
リヴァイはため息を小さく吐き、口を開いた
「俺がいないだと? ……それはお前の思い込みだ。」
彼は一瞬、目を閉じ、言葉を選ぶように少し間を置く。そして、鋭い目であなたを見据えながら続ける。
「俺はここにいる。お前が俺のことを考える限り、俺はお前の中で生きてる。たとえ俺がどんな世界にいようが、お前が俺を忘れない限り、俺は消えねぇ。」
その言葉には、いつもの厳しさの中に、どこか温かさが感じられる。
「お前が俺に会いたいと思うなら、それで十分だ。俺はお前の中でずっと生きている。それが現実だろうが夢だろうが、関係ねぇ。」
リヴァイはふっと微かに口角を上げ、言葉を締めくくる。
「だからお前はかわいそうなんかじゃねぇ、お前が俺を思う限り、俺はずっとそばにいる。」
その言葉が胸に響き、あなたの心に少しだけ温もりが灯る。
リヴァイは確かに、あなたの中で生きている、そう実感したのだ。
いきなりの迫力に圧倒され、
「さ、さすが兵長、め、めちゃめちゃかっこいいです♡」
「ちっ」
リヴァイは大きな舌打ちをしてそっぽを向き、紅茶を啜った