第2章 はろー、ニューワールド。
???side
また、ツムのくだらん話で喧嘩しとったら後ろから同じくらいかもしくは年上の女の子がオレらに話しかけてきよった。
一瞬ナンパか?なんて思っとったけど違かった。
ツムは相変わらず見ず知らずの人に暴言吐いとったけど。
そんなツムを横目にしつつ、女の子に目を向けるとえらい別嬪さんやと気づく。
グレーのロングヘアにまぁるい目…なんて見てると声をかけられた。
ハンカチ落としてしもたんか!
こないだもハンカチ落としてオカンに怒られたばかりやから助かる!
なんて思っていると、その子に話しかけられてハンカチを渡された。
勢いよく帰っていくその子をチラッと見た後、受け取ったハンカチをポッケにしまおうと思って広げて名前を確認。
いつもよう間違えられるから嫌なんよな〜…なんてもらって広げると俺の名前がきちんとあった。
あれ、合ってんな。なんて思ってハンカチを今度はしっかりしまう。
「…ん?なんでや?」
「あ!?ただのハンカチやん!なんでなんてことない!」
「違うねん!俺の名前あってんねん。」
「サムのハンカチなんやからお前の名前合って当然やん!何言っとんの?」
まだまだブチギレの相方に飽きてきて、会話すんのをやめる。
何で、俺がこのハンカチの名前って分かったんやろ…?
この話の続きは、もう少し経ってからわかることになる。