第4章 めぐりめぐる転生はどこへやら
さて、この子のことをよく知るためにも色々聞かないといけない。
だって学校行く時に困るじゃん?
記憶喪失とか言えば周りは気にしてくれるけど、上品収集は大事だよね。
先日聞き母、父、姉、弟、祖母…皆に聞いてみるも回答は一つ。
信ちゃんが一番ようしっとる、とのこと。
誰よりも聞くのを避けてたのに、一つしか選択肢がないだと?
そうか、そうかもなぁ、そうだよなぁ!!
聞くしかない!!
寝ても覚めても明日は来るし、早めに尋ねないと…ってまだお昼じゃん!?
いやほんと私だってね、まだ本当は学校なんですよ。でもキリよく月曜日から行こうとのことで今日はしっかり療養予定なのだ。
もちろん、先日の件もあり一人では無くおばあちゃんと一緒にいる。
『おばあちゃん〜!皆、何時に帰ってくるかなー?』
テレビを見ているおばあちゃんに話しかける。
「んー、あ!信ちゃんがもしかしたら早く帰ってくるかもしれんよ。なんかテストやったかなぁ…」
うーん…と考え込むおばあちゃんも可愛いのだが?
可愛いは作れるってこういうことじゃまいか?
ホワホワとお花が周りに浮かんでるおばあちゃんを眺めながらちょっと外に出ることにした。
もちろん、外出なんて以ての外禁止されてるので近くの畑までだ。
春だからかじゃがいもの花が咲いているのを見つけ、しゃがみ込む。
確か花が咲き終わって、枯れてきたら収穫だったっけか?
白い小さな揺れる花をちょんちょんしたり、眺めながら気分転換をしていた。
手が汚れてしまったので水道にて手を洗いに行く。