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ゼロの協力者 【名探偵コナン】

第38章 緋色の実情



ブロロロロロロ〜…

工藤邸の前に駐車されて居た車が、エンジン音と共に順に去っていく。

先程までリビングで繰り出されて居た、工藤邸に訪ねてきた安室と、沖矢に変装した優作との攻防は終了。

安室は沖矢昴の正体が赤井秀一である事を暴き、そのまま黒の組織へ突き出すつもりだったようだが…

安室の目論見は達成せず…

逆に、安室もといバーボンの本当の正体が公安の潜入捜査官である事が赤井秀一にバレ…

一先ず、今日のところは諦めて帰る事にした安室は、悔しそうな表情を浮かべて工藤邸を後にした。
 
 
 

家の前に止まっていた全ての車が去った事を確認すると、優作はリビングから出て、家の様子を確認していた。
 

優作「家の中に仕掛けられた盗聴器の類は…
なしと…
おーい!
もういいぞ!」

1階の踊り場から2階に向けて声をかけるが…
返事がない。

様子を見に行こうと、2階への階段を登ると、目当ての部屋の扉を開ける。
 

コナン「あぁ〜〜〜…
ちかれたぁ〜〜…」
 

優作が部屋の中に入ると、液晶が並べられたデスクに、力無くグデっと突っ伏しているコナンの姿が目に映った。
 

コナン「…ったく、打ち合わせ通りに、やってくれよな?
勝手に喋り出すから…
バレるんじゃないかと、
ヒヤヒヤもんだったぜ…」
 

コナンの言葉に、優作はずっとかけていた白い不織布のマスクを外す。

そして同じく、ずっとかけていたメガネも外そうと、メガネにも手をかける。


 
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