第36章 友情と責務
椛(ハッキング、あの辺のメンバーだったらもう、彼の正体、大分確信に近づいてるんだろうな。
コナン君も先日あんな事言ってたし…
いよいよ私に盗聴器付けようとしてたしな…)
夕飯の作業をしながら最近の出来事と、これからの事を考える。
椛(けど、彼の本当の正体がバレた所で、そんなに損はないと思うんだけどな、こちら側の皆にとって。
むしろ味方だと思って、安心するのではないか?
敵に回したら、何処までも根に持って追いかけて来そうな感じの人だけどね…
怖い怖い…
味方で本当に良かったわ…
そしたらやっぱり味方だって分かったら、逆に凄く良いよね!
それに…
零と秀一が協力したら、組織壊滅も近づきそうじゃないの!?
私はそう思うけどな!!)
若干、デスっている様にも思えるが…
こういう所はプラス思考な彼女は、完全にこの先、降谷の正体が彼らにバレる事を良いことだと捉えている。
しかし、降谷と赤井の関係に、深く大きな溝がある事をまだ知らない椛は、今後その件で板挟みになる事になるのだが…
そんな事は、今の彼女に知る由も術もない。