• テキストサイズ

ゼロの協力者 【名探偵コナン】

第35章 闇の男爵夫妻



久しぶりの湯船を堪能して、お風呂から上がる。

頭をタオルで拭きながら、リビングに戻ってくると、ちょうど終わったのか、デスクの前で腕を伸ばして伸びをしている彼女の姿が目に映った。

お風呂から出てきた彼に気付き視線を向けると、嬉しそうな顔で彼の名前を呼ぶ。

椛「零…
お風呂出たのね♪
さっぱりした?」

パソコンの前に座り、腕を伸ばしている彼女に近づくと、後ろから抱きしめる。
抱きしめると言っても、彼女は未だ椅子に座っているため、上から包み込むようになってしまうが…


降谷「あぁ、お陰様で。
さっぱりだよ。
パソコン作業は?
終わったのか?」

椛「うん、終わったぁ。
ありがとう、色々。
私もお風呂入ってくる。」

降谷「あぁ、どうぞごゆっくり。」

顔を見上げて彼と目が合うと、とても穏やかや笑みを湛えた彼の姿が目に映る。
まだ少し濡れた髪からは、雫がこぼれ落ちそうになっている。


椛(お風呂上がりの零って、何でこんなにいつも色っぽいんだ…
無駄に色気ダダ漏れすぎる…)

そんな事を考えていると、ついついジッとそのまま彼を見つめてしまう。

『お風呂に入る』と言っていながら、なかなか動かず…
熱い視線があまりにも長く続いたため、流石に声をかける。

降谷「椛?
どうかした?」

椛「ううん、お風呂上がりの零はいつも…
色気が凄いなと思ってみてただけ。」

降谷「何だよそれ…
お風呂上がりに色気放ってるのは、いつも椛の方だろ?」

椛(そんな風に思ってたのか…)

雫が髪からはこぼれ落ちそうな所に手を伸ばす。
指先で触れると、重力に負けた雫が椛の指に伝って流れた。


/ 1098ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp