第35章 闇の男爵夫妻
椛「博士〜、ゆっくりしたいのは山々なのですが、私は今日あと30分ぐらいで退出します。
すみません。」
博士「そうだったのか!
忙しい中すまんのぉ〜。」
椛「いえいえ、こちらこそバタバタしてすみません。」
博士「椛君は売れっ子だからのぉ〜♪」
椛「いやいや、そんな事ないですよw
この時期、梅を中心にスケジュールが回るので、中々スケジュール組みずらいんですよね。」
博士「梅か〜!
梅もいいのぉ♪」
椛「追熟している分で、今日この後、帰ってから仕込まないといけない分があるので…
それがなければ、ゆっくりしたかったんですけど…」
博士「なるほど!
そしたら、片付けはワシと後子供達でやっておくから、その代わりせっかくだし、やはり一緒にちょっとだけ味見をしながらお茶をせんか?」
椛「えっ?
子供達に後片付けさせるのは、流石に悪いですよ。」
博士「いやいや、ワシも片付けやるし。
次の発明の相談も、椛君ともう少し話したいんじゃ。」
使ったものを使いっぱなしのまま、出るのが嫌なのか、それでもやはり片付けを申し出るが…
結局、博士の説得に負けて、ダイニングテーブルに腰を落ち着かせる。
博士の要望通り、軽くお茶をしてから帰る事にした様だ。
直ぐにお茶を入れておはぎを頂く。
次の発明品の話をしながら、暫くお茶を軽くしていたが、楽しいお喋りの時間はあっという間に過ぎていく。
そしてそろそろ時間との事で、まとめた荷物を持って玄関に向かった。