第34章 アウトレットパーク暮張
車を走らせ、目的地に向かう道すがら…
今日の買い物リストを風見に確認する椛。
どうやら普段着から、スーツ、スポーツウェアにと、一通り揃えるようだ。
風見からの話を聞いていると、買い足しても買い足しても、すぐに擦り切れたり、破れたりと、着れなくなってしまう事が多いため、定期的に買い出しに向かうと言う。
椛(まぁ、あれだけしょっちゅう事件に巻き込まれてたなら…
服の寿命自体が短いだろうな…)
先程までの会話が功を奏したのか、もうすっかりと、スムーズに会話を続けてくれるようになった風見。
大分打ち解けてきたと感じた椛は、ずっと疑問に思っていた事を風見に尋ねてみる。
椛「ねぇねぇ、風見さん?」
風見「はい、何でしょうか?」
椛「公安の人達も爆弾処理、結構普段からしてるんですね!」
風見「…………
はいっ?」
よく意図が分からない彼女からの言葉に、思わず大きな間を開けてしまう風見。
そんな風見の事など気にせずに、彼女は言葉を続ける。
椛「日本って結構、爆弾事件多いんですね。
今まで平和に暮らしてたから、こんなに日本に爆弾犯が沢山いるなんて、全然知りませんでしたよ〜!
日々、日本の平和を守ってくれる方々が沢山いるんだなって。
改めて思って。
協力者にならなかったら、気付けなかった事だなって。
いつもありがとうございます♪」
風見「…はぁ。」
椛「風見さんは月、どれぐらいのペースで爆弾事件処理してるんですか?
あっ、社外秘外で構わないので。」