第31章 エルダーフラワーかローズか否か
嬉しそうに、笑顔をたたえながら放つ言葉に、色々勝手に想像したのか、顔を青くしたり、顔を赤らめたり、はたまたあきれ返ってたり、笑いを讃えたりと、様々な反応を見せる周囲の人間。
女子高生1「ひぃっ!」
女子高生2「っつ…!」
梓(あぁ~、安室さんってば…
楽しんじゃってるよ…)ジト目
男性1「ははっ!」
男性2(おいおいおいおい…)ジト目
老女「ふふふふっ♪」
椛(服の件まで、バラす必要ありますかね…
ハハハ…)ジト目
そんな中、いつものベルの音が軽快に鳴る。
「カランカラーン♪」
園子「こんにちは〜♪
蘭とお茶しに来ましたぁ!!
ってあれ?
…なんかあったんですか?」
良いのか悪いのか、ナイスタイミングなのか、そうでは無いのか。
明るい園子の声が店内に響き渡る。
何か、異様な雰囲気を醸し出すポアロの店内に違和感を感じたのか、入り口でドアノブを持ったまま止まる園子。
蘭「園子?どうしたの?
席、満席だった??」
園子の後ろから、店内を覗き込む蘭の姿も見える。
カウンターに座る椛は背中側から安室立たれていた為、入り口が見えない。
ひょっこりと安室の脇から顔を出すと、入ってきた2人に声をかける。