• テキストサイズ

ゼロの協力者 【名探偵コナン】

第31章 エルダーフラワーかローズか否か



椛(はぁ…
確かに、梓さんが言うように、流石にちょっとめんどくさそうかも…)

思わず、正直に思ったことを心の中で小さくぼやく。

だが注文はしてしまっているし、それにカウンターに目を向けると、椛が注文した紅茶の準備と、例の試食の準備を楽しそうに始めている安室の姿。

椛からの視線を感じたのか、作業している手元を見ていた安室の視線が椛と重なる。

目が合うと、ニコリと微笑むポアロのシェフ。

安室の笑顔を見ると、反射的に微笑み返してしまう椛。

ただ…
椛は背中に…
何か突き刺さる様な視線を、引き続き感じていた。

椛(はははっ…
これじゃあ、零もやりずらいだろうし…

次の予定ギリギリまでいるつもりだったけど、お腹を満たしたら、今日は長居はせずに早めにお店を出ようかな。

梓さんにも、気使わせてしまうだろうしな…。)

広げたパソコンの電源を入れて、作業を始める。

仕事を始めた椛に気を使ったのか、パソコン作業する様子を時折、微笑ましく見守りながら、自身も作業を進める安室。

安室(笑った顔が一番好きだけど…

こうして何かに真剣に取り組むときの真面目な表情も、また良いんだよな〜♪)

そして今朝方に、彼が選んだ服を着て、カウンターに座っている彼女の姿を見ていると…

なんとも言えない充足感と…
独占欲が満たされる…

そんな感覚を安室は感じていた。

 
/ 1096ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp