第6章 ミッドタウン杯戸
翌日の日曜日
『もうすぐ着きます』
と送られてきたメールを確認し、白地に花柄のフルレングスワンピースの上からベージュの薄手のレースコートを羽織る。
桜色のバックを持って玄関から出た。
今日はまっさらな青空に心地よい風が吹いている。
まさに絶好のお出かけ日和といった所だ。
外に出ると早くも見慣れてしまった白いRX-7が道に停車している。
そして車に寄りかかり立っている彼の姿が目に映る。
こちらに気づき、軽やかに手を振って挨拶をしてくれた。
椛「おはようございます!安室さん。」
安室「おはようございます、椛さん。」
椛「お待たせしてしまいましたか?」
安室「いえ、今来たところですよ。今日のワンピースも素敵ですね。」
椛「ありがとうございます。安室さんも、今日もばっちり決まってて素敵ですね♪」
安室は色の濃いデニムパンツ、桜色のワイシャツにライトグレーのジャケットを羽織っている。
軽く挨拶を交わしながら助手席のドアを開けてくれる。
素直にそのまま助手席に乗りこむ。
彼女が乗ったことを確認すると、助手席のドアを閉め、自身も運転席に乗り込む。
シートベルトを締めていざ出発♪