第27章 ゼロの恋人
今日も朝起きてから最近の日課になっている、ストレッチをこなしている椛。
ストレッチをしながら、雲ひとつない青空が広がるっている窓の外を眺める。
椛(今日もいい天気だな~♪
お出かけしたいな~。
早く傷口完全にふさがらないかな。)
そんな事を思いながら体を動かしていると、スマホの電話が鳴った。
スマホの画面を確認し、通話ボタンを押す。
椛「もしもし。」
安室「おはようございます、椛さん。」
椛「おはようございます、安室さん。」
2日ぶりに聞く彼の声に、思わず笑みがこぼれた。
安室「体の調子は?
その後、どんな感じですか?」
椛「熱はもうあれから上がっていないし、傷もくっついてきてると思うよ。
拘縮が始まってきているから。」
安室「そうか。それは良かった。」
無事回復してきている様子に、一先ず安心する安室。
椛「安室さんは?
電話かけて来たってことは、そっちも落ち着いたの?」
安室「あぁ、一先ず今日これから都内に戻るよ。」
椛「そっか。お疲れ様。」
安室「ありがとう。
恐らくお昼ぐらいに都内に着いて、一度そのまま当庁するんだが、そのあと夕方ぐらいに家に行っていもいいか?
もしよければ一緒に夕飯を食べよう♪」
椛「うん、大丈夫だよ。
私は家にずっといるから。
そしたら夕飯用意しておくよ。
何か食べたいのある?」