第26章 束の間の休息
仕事で来日しているジョディ。
急いで駆けつけて来てはくれたが、凄い暇人では無い。
そろそろジョディの時間を気にして、声をかける椛。
するとジョディも、そろそろ出なければならない時間だと言う。
多めに作ったイチゴ大福を、1つづつ包み、まとめて紙袋に入れると、ジョディに手渡した。
ジョディ「いいの?
こんなに貰っちゃって?」
椛「うん、私一人じゃ食べ切れないし。
秀一の分と、あとキャメルも一緒に来てるんでしょ??
みんなでよかったら食べて♪
仕事の合間にでも。」
ジョディ「分かったわ。
ありがとう、椛。
突然来ちゃったのに。」
椛「ううん、私の方こそ来てくれて嬉しかったよ♪
また今度ゆっくり遊びに来て。」
ジョディ「えぇ、そうするわ。」
ジョディはそう言ってにこやかに微笑むと、玄関を入って来た時と同じ様に、優しくふんわりとハグをした。
ジョディ「大好きよ椛。
早く怪我治してね。
無理はしないで。」
椛「ありがとう。
私もジョディの事が大好きよ。」
そう言ってジョディにハグを返した。
玄関でジョディを見送ると、鍵を閉めて、リビングに戻ってくる。
食器類の後片付けが終わると、再び作業部屋に戻って来た。
椛(ジョディが来てくれて、何だかリフレッシュ出来たかも…
こういう時、持つべきものは友達ね。
ありがとうジョディ…)
心の中で再度お礼を言うと、先程までの続き作業に取り掛かる椛だった。