第25章 コンフィデンシャルのその先に
降谷「椛も、熱が下がっても傷が完全に治ったわけじゃないんだから。
あまり無理をしないで養生してくれ。」
椛「はーい♪」
降谷「あと…
すまないが連絡はしばらく取れないと思う。
何かあったら管理官に連絡してくれ。
あとさっき話にも出たが、今度、風見を紹介するよ。
知っているとは思うが、俺の直属の部下だから。
俺が遠方で居ない時、これからは頼りにすると良い。」
椛「うん、わかった。」
降谷「じゃあ行ってくる。」
傷を気にしているのだろう。
優しくゆっくりとした仕草で抱き寄せられると、ギュッと抱きしめられる。
椛も腕を回し、彼の抱擁に応える。
布越しに伝わる体温が心地よい。
暫く会えないと分かっていると、ついつい離れがたくなるが、時間は刻々と過ぎていく。
抱きしめながら首筋に唇を落とし、流れるように頬、目元と彼の唇が移動する。
最後に唇に口付けを落とすと、彼は出掛けて行った。
それぞれの運命を動かす、
ミステリートレインに乗車する為に。。。