第23章 協力者の日常
黒田からは、連続爆発事件が落ち着くまで『安室透』の件は不要と言われているが、彼に会っていても会っていなくても、彼に関連するような報告事項が無くても、協力者の件を引き受けたあの日から、日報は必ず黒田に毎日送っていた。
こちらのスケジュールも把握できるだろうし、日々元気で過ごしている旨を、連絡しておいた方が良いと思っての事だ。
今日の様な、報告する事項が少ない日は、一瞬で日報が仕上がる。
そしてそのまま黒田に送信した。
送信が終わると、一度両腕を上に上げて、思いっきり伸びをする。
パソコン作業はとにかく体が凝る。
椛(今日はもう時間が遅いし、シャワーでいっか。)
シャワーを浴びて寝る準備を最短でこなすと、ベットに潜り込んだ。
椛(今日も平和で良い一日でした♪
明日は仕事の後に、蘭ちゃんと園子ちゃんとアクアパーク川品か。
水族館に行くのなんて何年振りだろう、、、
スペシャルショーも楽しみだな~、、、)
ウトウトしながら、明日の予定を頭の中で確認していると、あっという間に睡魔が襲って来てそのまま眠りにつく。
協力者の件を引き受けてから、多少新しい事柄のスケジュールも加わったが、今日も無事終えることが出来て、日々有り難みを感じている。
こうして彼女の日常は、今日も無事過ぎていった。