第21章 米花町の発明家
かたや博士の家を出た彼女。
暫く歩くと、スマホを取り出して電話をかける。
黒田「はい。」
椛「結城です。」
黒田「あぁ、どうした?」
椛「先程、ニュースで爆発事件の件を目にしたのですが、彼の車が走り去るところが、ニュースに一瞬映ってました。
警察官関係にも死傷者が出てると耳にしましたが、彼は無事なのですか?」
黒田「そうか、その映像は後ほど削除させよう。
あぁ、降谷は特に怪我もなく無事だ。
心配ない。」
黒田のその言葉を聞いて、ひとまずホッと胸を撫で下ろす。
椛「先日の爆弾犯と関連があるのですか?」
黒田「あぁ、
爆弾を仕掛けた所までは突き止めたんだが…
前回同様2つ仕掛けられていてな。
1つは処理が間に合ったが…
民間人の非難が完了する前に、もう1つは処理が間に合わずに爆発し、対応に向かっていた警察関係者も巻き込まれた。」
椛「そうですか…」
黒田「本来は警視庁の捜査一課の仕事だが、1件目の爆弾をこちらが解除して、その後もそのまま取り調べしてるんでな。
今回はそのまま公安の方で捜査に当たっている。
降谷も暫くこちらの対応に当たる。
この件が落ち着くまで、『安室透』の監視は不要だ。
まだ犯人は、次を仕掛けてくる可能性が高い。
君も十分注意して過ごしてくれ。」
椛「…分かりました。」
ガチャリ