第21章 米花町の発明家
「ピンポーン♪」
インターフォンを押すと、玄関の鍵が外れて中から扉が開く。
少し目線を下げると、扉を開けてくれた人物と目が合った。
長野ぶりに会う可愛い姿に癒される。
灰原「いらっしゃい。
椛さん。」
椛「ありがとう哀ちゃん。
お邪魔します♪」
中に入ると、こちらも長野ぶりに会う人物が2人顔を覗かせた。
博士「おぉ!
椛君、よく来たな!」
コナン「いらっしゃい♪」
椛「博士、コナン君、こんにちは♪」
先日、長野で会った時、こちらに戻ったら博士の家にお邪魔することになっていた。
経緯は、数日前の長野のホテル内で交わした会話まで遡る…。
椛「博士って本当に博士なんですか?
名前だけじゃなくて?」
博士「あぁ、そうじゃよ。
わしは天才発明家じゃ!!」
椛「えぇっ!!凄い!!
じゃあ…」
途中まで言ったところで、博士の側まで寄り耳打ちをする。
椛「コナン君が持っている、時計も、蝶ネクタイも博士が作ったんですか?」コソコソ
博士「蝶ネクタイ型変声機と、時計型麻酔銃の事かな?
そうじゃよ。」コソコソ
その言葉を聞くと、彼女は体を離し、目をキラキラさせて博士を見つめた。
椛「えぇぇぇぇっ!!
凄い!!
博士って天才じゃないですかっ!!」キラキラ〜
両手の平を口の前で組み、酷く興奮した様子で、思いの丈を博士にぶつける。